果実の香りは、若いワインであれば必ずある香りです。
でも、若いワインだけでなく、年数のたったワインでも
フルーツの香りを感じられる場合もあります。
ぶどうの果実は、太陽の熱で甘くなっていきます。
まだ青い実のときは、青臭い植物の香りしかありません。
だんだんと熟していくにつれて、糖分の量が増えていきます。
そのあと、成熟するまえに収穫されます。
毎年、完熟されたブドウからワインが造られるわけでもなく、
収穫年、ヴィンテージが大切になってくるのです。
白ワインの基本的な香りは、リンゴです。若いワインには、
リンゴ酸がたくさん含まれているからです。
他にも、酸味が強そうな香りとしては、ライム、レモン、
グレープフルーツなどの柑橘系の香り。
洋ナシ、桃、アプリコットなどの甘い香りや、もっと日照量の多い地域では、
パイナップル、マンゴーなどのトロピカルフルーツの香りがあります。
赤ワインでは、ベリー系のフルーツが基本となります。
よくワインテイスティングコメントで言われるのは、
- グロゼイユ(レッドカラント)
- フランボワーズ(ラズベリー)
- ミルティーユ(ブルーベリー)
- カシス(ブラックカラント)
- ミュール(ブラックベリー)
の5つです。
また、他にも、チェリー、グリヨット、イチゴ、プラム、
バナナなどもあります。