スペインのワイン産地
- 北部地方
バスク地方など、スペイン北部。 - 地中海地方
スペイン北東部から南の地中海沿岸 - 内陸部地方
スペイン中央部とドゥエロ河流域 - 大西洋地方
ポルトガル北方の大西洋に面する地方 - 南部地方
スペイン南部地方 - バレアレス諸島
西地中海に浮かぶ島々 - カナリア諸島
アフリカ大陸の北西沿岸に近い大西洋の7つの島々
北部地方
- リオハ
- ボルドーからの技術を導入したことで銘醸地となった。
- エブロ河とその支流オハ河沿岸。
- 産地は、リオハ・アルタ、リオハ・アラベサ、リオハ・バハの3地区に分けられる
- ナバーラ
- ガルナッチャによるロゼが有名。ただし、最近は減少傾向。
- テンプラニーリョ、カベルネ・ソーヴィニョン、メルロのブレンドの赤ワインが増加。
- カリニェナ
- 赤ワインの品種カリニェナはスペイン原産。フランスではカリニャン。アラゴンとカタルーニャ州以外ではマスエロと呼ばれている。
- ソモンターノ
- 地名は「山麓」という意味。ピレネー山脈の麓にある。
地中海地方
- :の険しい斜面。ドリップ方式灌漑方式を導入したことにより、1980年代以降、高品質、少量生産を目指し、有名な産地となった。
- ガルナッチャ、カリニェナにカベルネ・ソーヴィニョン、メルロをブレンドして、新スタイルのワインを生み出した。
- ペネデス
- カバの主産地として有名。
- 赤ワインはピノ・ノワール、テンプラニーリョが中心。小樽で熟成される。
- 白ワインはシャルドネ、チャレッロが中心。
- フミリア
- ワインの90%がモナストレル種の赤ワイン
- 地中海地方のD.O.の中で栽培面積が最大。
- アリカンテ
- フォンディリョン:完熟モナストレル種による赤ワイン。8年間以上ソレラ・システムで熟成。アルコール度数16度。トウニー・ポートに似ているが酒精強化ワインではない。
- バレンシア
- 白ワインの主要品種メルセゲラはレバンテ地域のみで栽培されている。
内陸部
- リベラ・デル・ドゥエロ
- カスティーリャ・レオン州の真ん中。メセタ(高原台地)を流れるドゥエロ河流域の急斜面にブドウ畑。
- 東部は石灰岩が多く軽くソフトなワイン。西部は石灰岩が少なく深い色とコクのあるワインが造られる。
- ルエダ
- ドゥエロ河左岸。ベルデホ種による軽い白ワインが有名。
- トロ
- 赤ワインが中心。赤ワインはリッチで芳醇でパワフルな味わい
- ラ・マンチャ
- メセタに広大なブドウ畑があり、スペインワイン全体の50%を占める。
- アイレン種が多く栽培されている。
- 白ワインが主流。赤ワインも増加傾向
- バルデペーニャス
- 地名は「石の谷」という意味。ラ・マンチャの南に位置する。
- センシベルによる赤ワインの評価が高い。
大西洋地方
- リアス・バイシャス
- 白ワインのみ。降水量が多い地域。花崗岩土壌のため水はけが良い。
- 栽培されているブドウの96%がアルバリーニョ。
- 多湿な環境なため、棚式栽培を採用している。
- リベイロ
- 軽くてさっぱりとした白ワイン。軽くてフルーティな赤ワイン。
- アルバリーニョ種から造られた白ワインでもリアス・バイシャスより安価であり、優れた赤ワインという評価を得ている。
- ビエルソ
- 大西洋地方のD.O.の中で栽培面積が最大
南部地方
- ヘレス/セレス/シェリーとバラメーダのマンサリーニャ
- パロミノ種主体の酒精強化ワイン
- マラガ
- ラガレスという花崗岩製の桶で日干ししたペドロ・ヒメネス種またはモスカテル種の酒精強化ワイン
- ソレラ・システムでブレンド
- モンティリャ・モリレス
- 栽培ブドウの80%はペドロ・ヒメネス。残りはモスカテルとアイレンがほぼ同量。
- スティルワインと酒精強化ワインがある
バレアレス諸島
- ビニサレム
- マヨルカ島のD.O.。
- 赤ワインはマント・ネグロ種で熟成傾向
- 白ワインはモル種で若飲みタイプ。
カナリア諸島
- ランサローテ
- ランサローテ島のD.O.であり、カナリア諸島のD.O.の中で栽培面積が最大。
- フレッシュな白ワインが大半でマルバジア種80%以上。